いつも当Blogをご覧いただきありがとうございます。
先日、Tyrellプレミアムディーラーの「街の自転車屋さん believe」様がご用意してくださった発表会場にて、FCXを無事にアンベールさせていただく事が出来ました。
普通ならば、発売時期をお知らせしないで製品発表をするのは、どうかと思っていたのです。
でも、FCXをずっと心待ちし似てくださっている皆様に、「ようやく完成いたしました。これがFCXです。」と、いえる車体が出来上がっているのに、お見せしないことの方が「ちょっと違うよね。」という事になり、今回の発表となっています。
市販バージョンのFCXを、お客様にご納得いただけるのかと、ドキドキしながらの発表、試乗会でした。
believe様の代表 山越さんは、FCXの開発初期段階から色々とご相談をさせて頂き、開発チームの方向性や車体の味付けが、独りよがりになっていないかチェックして頂いたりしていた方なんです。
そんな事も有って、山越さんがどんな反応をされるのか、とても気になっていたのですが・・・
試乗から戻られてから「いいよ!これ!!」頂きました。
ですよね~
開発チームも、自分達で言うのもなんですが、相当に良い出来だと自信は持っていましたが、きちんと伝わるのかが心配だったんです。
開発の初期段階からのFCXを知っている山越さんに気に入っていただけて、本当のGOサインが得られた気がしました。
Tyrell x GOKISO スペシャルウィークエンドと題して開催していただいた今回のイベント・・・
そうです、XFでコラボさせて頂いた、GOKISOさんとのジョイントでの開催。
GOKISOのホイールをTyrellにはかせてご試乗いただける、スペシャルな試乗が出来る贅沢なイベントとなりました。
今回は、Tyrell x GOKISOの新しい取り組みもチラ見せさせて頂いたんですが、詳細は改めて・・・
初日の会場は「ホテルオークラ東京ベイ」様、ホテル周辺の海沿いで整備が整った道路で試乗が可能な最高の場をご用意いただき、たくさんの方にFCXをご試乗いただきました。
勿論、感染症対策はしっかりと行い、毎回の消毒を行いながらの試乗会です。
お試しいただいた皆様は、期待以上の出来だったようで、お戻りになられた方の笑顔が、開発者としては最高にうれしいご褒美で、私も楽しい時間を過ごす事が出来ました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
2日目には、believe様の店舗でスペシャルトークショーも開催させていただき、弊社代表の廣瀬もリモート出演!
自社製オリジナルカーボンフォークやCFRPに関してお話しさせて頂きました。
素敵なイベントを企画してくださったbelieveの皆様、イベントを支えてくださったスタッフの皆様、そしてお越しくださったお客様、本当に本当にありがとうございました。
これから頑張って1日も早く製品をお届けできるように励みますね。
現段階でお話しできる情報をまとめてみました。
◆FCX(エフシーエックス)
◇フレーム材:クロモリTW4130 トリプルバテッドチューブ(0.7-0.5-0.7他)
◇ホイールサイズ:20㌅(451)
◇車体重量(R7000ドロップハンドル仕様、ペダルレス、せとしるべルビーレッドの場合):10.0kg
◇フレームサイズ:XS、MS、ML、XL
◇フレームセット希望小売価格:¥328,900(税込み)
※フォーク、ヘッドセット、トップカバー、スペーサー、コラムクランプ、シートクランプ、FDバンド付属
◇コンポレス完成車キット希望小売価格:¥363,000(税込み)
※完成車からコンポーネントパーツ(FD、RD、BB、ブレーキ、クランク、チェーン、カセットスプロケット、コントロールレバー)を除いたセット
◇受注生産品
・年3~4回の生産で1回の生産は30~50台
こんな感じです。
今回ご用意した車体はMSサイズ(身長155~170cm、許容体重85kg)でした。
それでは、気になる全体像をご覧ください。
当ブログのvol.1「デザインコンセプト」でお話しさせていただいた、シンプルな三角形の美しさを体現できているでしょうか?
【開発ストーリー FCX vol.1 デザインコンセプト】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
そして、FCXの走りを実現したのは新しいロックシステムの採用でした。
左画像のレバーを回転させて固定と解除を行います。
セーフティー機能はシルバーのプレートを押し下げる事で解除します。
従来のピンは廃止され、新システムの固定力は従来のものよりも大幅にアップしながら、軽量性にも優れます。
また、しなりを生かすためにシートステーは細いクロモリチューブなのですが、そのまま従来の方法で折り畳むと、シートステーが曲がってしまいます。
そこで・・・
チェーンステーにシートステーを保持するホルダーを取り付けました。
折りたたむ際にチェーンステーから引き起こして、左画像の様にシートステーを保持します。
これで、折りたたんで自立させた際に、シートステーが曲がってしまう危険を取り除く事が出来ました。
そして、もう一つのトピックである、自社生産のフルカーボンフォークです。
フォークを製作できることで、フレーム設計の自由度が飛躍的に広がり、走行性の味付けを細かくチューニングすることが可能になりました。
フォークメーカーから供給を受ける場合とは比較にならない、微細な味付けを可能としています。
フォークのアッパーボディーはアルミブロックからの削り出し、他はフルカーボン製となっており、フォーク全体で620g(アンカー含む)。Tyrell最軽量のフォールディングフォークです。
FCXはこれら新開発のシステムと、讃岐のTyrellファクトリーでの生産による高い製造品質に支えられ、他の折り畳み自転車では決して経験が出来ない、走りの高みをご提供する事が可能となりました。
ペダリングの入力にしなりを生かして、柔らかく「スッ」と反応するフレーム。乗り手の体重移動に、正確に反応するステアリング。
腰を上げて鞭を入れれば、素早く加速する反応性・・・
従来の折り畳み自転車で、それらをロードバイクと変わらないレベルで体現できたモデルがあったでしょうか?
ロードバイクからの乗り換えを、リアルにご提案できる折り畳み自転車が完成したと自負しております。
私がビッグマウスなのか、FCXが本物なのか、是非ご体感いただきたく存じます。
◆FCXをご試乗いただけるイベント
4月29日(祝木)
香川県木田郡三木町 IDO MALL 様
5月1日(土)~5月3日(祝月)
神奈川県横浜市 グリーンサイクルステーション様
Tyrell 試乗会【5/1(土)・2(日)・3(月祝)】 | 折りたたみ自転車・ミニベロ専門店 GREEN CYCLE STATION (gcs-yokohama.com)
5月15日(土)、16日(日)
東京都町田市 グランベリーパーク内 トイファクトリー東京 様
会場には私がお邪魔しておりますので是非お声かけ頂き、あなたのご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。
どんなご意見も真摯に受け止めさせていただきます。
それでは、会場でお待ちしておりますね。
今回はこの辺で失礼いたします。
◆FCX 開発ストーリー アーカイブ
FCXを体感していただく前に、開発チームがどのような思いを込めたのかご覧いただければと思います。
より深くFCXを感じて頂くことが出来ますよ!
【開発ストーリー FCX vol.1 デザインコンセプト】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
【開発ストーリー FCX vol.2 Tyrell 製フォールディングバイクの系譜とFCX】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
【開発ストーリー FCX vol.3 FCX でしか味わえない走りの楽しさとそのロジック 「しなり」について】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
【開発ストーリー FCX vol.4 FCX が求める走行性とそのロジック 「運動性と安定性」について】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
【開発ストーリー FCX編 vol.5 進捗状況のご報告】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)