いよいよ自転車のシーズンがやってきました!
Tyrellファクトリーでは、裏の雑木林から鶯の声が聞こえるようになりましたよ。
皆様の地域では如何でしょうか?
そんなシーズンイン直前にホットな特別仕様車のニュースをお届けいたします!!
今回ご紹介するのは、特別仕様車『IVE 16(イヴ シックスティーン)』です。
◆ IVE 16 の特長
・自社生産のカーボンフォーク&カーボンハンドルステムを装備
・16㌅(349)ホイールの採用(タイヤ 32-349 SCHWALBE KOJAK)
・軽量シートポスト、キャリパーブレーキの採用
・カドワキコーティング製 パウダーコーティング塗装
・車体重量:10.5kg
以上が主な特別仕様の内容です。
標準のIVEが持っている「寄り添う為の高性能」を失う事無く、高いスポーツ性とフレンドリーな走行性を高次元で融合させたハイスペック仕様なんですよ。
装備の違いでどんな風に乗り味が変わっているのかご説明しますね。
先ずは16㌅ホイールの採用から・・・ホイールサイズを小さくすることで、IVEが得意としているタウンユースでの取り回しの良さを更に高めました!
クルクルと小回りが利く走りは、標準のIVEがちょっと落ち着き過ぎのように感じてしまう程です。
そう言われると、「標準仕様よりも乗り味に落ち着きが無いんじゃないの?」って思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、ホイールサイズだけを小さくすると、乗り味が落ち着きのない方向に行きやすい事は間違いありません。
でもIVE 16では、軽量なカーボン製のフォーク&ハンドルポストを採用している事で、16㌅の取り回しの良さと、IVEが本来持っている落ち着きのある乗り味が上手くバランスしているんです。
ハンドル周辺が軽くなる事と、カーボン特有の振動を吸収しやすい素材の特性が、クルクル感(取り回しの良さ)としっとり感(落ち着きの良さ)が同居した不思議な乗り味を作り出しています。
また、IVEsportsと同じポジションとなるハンドルポストは、標準タイプのIVEよりも前傾姿勢が取り易く、軽量シートポストの効果と相まって、ホイールをダウンサイズするデメリットを消し去っていて、タウンユース最強のIVEに仕上がっているんですよ。
クルクルと小回りが利くのに、ハンドリング自体は落ち着きが有って、適度な前傾ポジションと軽量な車体が、街を元気に走り抜ける気持ち良さを作り出しています。
そして、カドワキコーティングさんによるパウダーコーティング塗装は、色あせがほとんど無い高品位な塗装なので、新車の美しさがずっと続きます。
お店でご覧になる時は新車ですから、ほかの塗装と大きく違いはないのですが、5年乗り続けて頂くとその差は驚くほどの差になっているはずですよ。
◆IVE 16(イヴシックスティーン)
希望小売価格¥275,000(税込)
カラー:パールグリーン ・ パールゴールド ・ パールカッパー
・ キャブイエロー ・ サンイエロー・ ピアノブラック
・ サムライブルー ・ キャンディレッド ・ プラチナシルバー
全9色
フレーム:クロモリ製折り畳みフレーム
フォーク:CFRP製フォールディングフォーク(Tyrell製)
ハンドルポスト:CFRP製フォールディングハンドルポスト(Tyrell製)
ホイール:16㌅、OLD,74mm/120mm、F24H/R28H
コンポ:シマノTiagra4700 1x10s
タイヤサイズ:35-349
車体重量:10.5kg
装着可能オプション品:リアキャリア、TMSシステム、キックスタンド、
ベアリングキャスター、輪行バッグ
◆カーボンフォーク&カーボンハンドルステム
IVE 16 に装備されているカーボンフォーク&ハンドルポストは、香川県のTyrellファクトリーで生産しています。
カーボン製品って本当にピンキリで、製品になってしまうと品質を評価する事が本当に難しいんですが、Tyrellカーボン製品は弊社の変態社長が休日返上で作っていますので、その品質の高さも変態レベルです。
カーボンの製造現場って中々細部まで見せて頂けない事が普通なんです。
企業秘密が詰まっていますから・・・でもTyrellは滅茶苦茶オープンで、何でも見せちゃっています・・・。
社長曰く「どこも真似できないから。」
パッと聞くと滅茶苦茶カッコ良く聞こえますが、真似しても儲からないから、どこもやらないだけなんですけどね・・・(笑)。
何が言いたいかと言いますと、社員があきれるくらい品質にこだわって生産されているカーボン製品って事です。
例えばですが、Tyrellではオートクレーブ製法と呼ばれる成型方法で、カーボン製品を製造しています。
この製法はカーボンの成型方法では最高の品質が得られるのですが、一度に沢山作ろうとすると設備投資が莫大になってしまう事や、段取りに物凄く時間が掛かってしまいます。
生産効率が極端に悪い事から、スポーツ用品レベルの製品で使われることは稀で、航空機とかレーシングカーとかコストよりも性能や安全性が求められる分野でしか採用されない製法です。
IVE 16 に装備されるカーボン製品もオートクレーブ製法で作られたもので、ただのカーボン製品ではありません。
強さと軽さ、しなやかさを併せ持つフォーク&ハンドルポストは、操舵重量(ハンドルを切る時に感じる重さ)が標準モデルよりも軽くなっていて、16㌅サイズのホイールを使っても操縦性が不安定にならない効果をもたらします。
IVE 16 のクルクル感としっとり感の核心部分が、高品質なカーボンフォークとハンドルポストなんですよ。
◆まとめ
如何ですか?
IVE 16 は、標準のIVEが持っている「寄り添う為の高性能」を維持しつつ、16㌅の高い機動性を、ちょうどイイ感じに付加したモデルという事がご理解いただけたでしょうか?
コロナ禍の影響で自転車の供給が非常に不安定で、お気に入りの新車を入手する事が難い状況はまだまだ続きそうですが、IVE 16 は春に間に合う貴重なモデルです。
生産台数が極わずかですので希少性という意味でも特別なモデルですよ。
是非ご検討くださいね!!
◆おまけ
標準モデルのIVEが持っている基本性能の高さが無ければ、どんなに高品質なパーツを取り付けてもその真価を発揮する事は出来ません。
標準モデルのIVEがどんな取り組みによって出来上がっているかは、当ブログのアーカイブをご覧くださいね。
〇IVEがどんな自転車なのかをご説明しています。
【開発ストーリー IVE編 vol.1 寄り添うための高性能】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
〇IVEの乗り易さについて、掘り下げてご説明しています。
【開発ストーリー IVE編 vol.2 寄り添う為の高性能Ⅱ 】 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)
〇IVE sportsのスポーツ性についてご説明しています。
【開発ストーリー IVE編 vol.3 もう一つのIVE】 IVEsportsのご紹介 – Tyrell Factory Blog (tyrellbike.com)